最終更新: 2026年9月18日 | 監修: 天丸製薬 事業開発・マーケティング部
「1日6粒です」と言った瞬間に、購入検討から外れる層がいます。目安量の大きい素材で製品を作るとき、最大の敵は成分ではなく粒数でした。あるブランドは、剤形を先に決めることでこの問題を解いています。本記事では、立ち上げプロセスを実際の数値とともに紹介します。
💡 イミダゾールジペプチドの疲労感ケアサプリ事例とは、イミダゾールジペプチドを関与成分とし、機能性表示食品として届け出た疲労感ケアサプリのOEM成功事例です。摂取目安量が大きい素材であることを前提に、処方より先に剤形をドリンクへ確定させた開発順序と、1日1本で目安量を満たす設計を優先した点が特徴です。
⚡ この記事のポイント
- 目安量の大きい素材では粒数が購入障壁になる
- 処方設計より先に剤形をドリンクへ確定させた
- 1日1本で摂取目安量を満たす設計を最優先
- 機能性表示食品として届出し訴求の根拠を確保
- 初回3,000本、コンビニ・ドラッグストア以外の販路から展開
背景|粒数という見えない障壁
このブランドは、疲労感をテーマにした製品の開発を検討していました。素材としてイミダゾールジペプチドは有力候補でしたが、試算した段階で問題が見えました。
届出事例で用いられている摂取目安量を錠剤で設計すると、1日あたりの粒数がかなり多くなります。過去の自社製品のデータから、粒数の多さが継続率を下げることは分かっていました。
成分の良さは分かっている。しかしその成分を届けるための器が、購入と継続の障壁になる。この構造をどう解くかが出発点でした。
開発プロセス|剤形を先に決める
通常の開発では、処方を組んでから剤形を検討します。この案件では順序を逆にしました。「1日1回、1本で完結する」ことを先に確定させ、それを満たせる剤形としてドリンクを選択しています。
ドリンクであれば、数百ミリグラム規模の関与成分を1本に収めることが可能です。制約は液体であることによる風味と安定性ですが、これは設計で対処できる範囲でした。
風味は、動物性抽出物特有の風味を酸味系のフレーバーでマスキングする方向で調整しています。試作を4回重ね、後味の重さが残らない配合に着地しました。
表示区分は機能性表示食品としました。疲労感というテーマは表現の制約が大きく、根拠を持たない訴求では実質的に何も言えなくなるためです。
立ち上げ時の詳細データ
💬 機能性表示食品ドリンクの開発相談は無料相談フォームから。健康食品OEM・ODM総合ガイドもご参照ください。
初回ロットは3,000本。販路は選択的に設計しました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 3,000本 | ドリンク剤形 |
| 開発順序 | 剤形確定→処方設計 | 通常と逆の順序 |
| 摂取設計 | 1日1本で目安量を充足 | 粒数障壁を回避 |
| 表示区分 | 機能性表示食品 | 関与成分の届出実績を参照 |
| 試作回数 | 4回 | 風味調整に注力 |
剤形起点の設計が効いた理由
剤形を先に決めたことで、以降の判断がすべて明確になりました。1本に収まる量が上限として確定するため、処方の議論が発散しません。
販路の選定にも影響しました。ドリンク剤形は単価が高くなりがちで、価格競争の激しいチャネルには向きません。そこで、価格以外の判断軸が働く販路を選択しています。
また、機能性表示食品としたことで、販路側への説明も容易になりました。届出番号が存在することが、取扱いの判断材料として機能しています。
一方で、ドリンクは輸送・保管のコストが錠剤より高くなります。この点は在庫回転を上げる運用で吸収する方針としました。
小ロットから始めるという考え方
1. 目安量が大きい素材は剤形から決める:処方を組んでから剤形を探すと、粒数の問題が最後に発覚します。
2. 継続率は成分より体験で決まる:飲みやすさ・回数・粒数が、成分の良し悪しより先に効いてきます。
3. 剤形の選択は販路を規定する:ドリンクは単価と物流の構造が変わるため、販路設計と一体で考える必要があります。
天丸製薬では、目安量の大きい素材について剤形起点での設計提案を行っています。
本事例の主要数値まとめ
| 指標 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 3,000本 | ドリンク剤形 |
| 開発順序 | 剤形確定を最優先 | 処方設計はその後 |
| 摂取設計 | 1日1本 | 粒数障壁を回避 |
| 試作回数 | 4回 | 風味調整 |
| 表示区分 | 機能性表示食品 | 販路説明にも寄与 |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. 1日の粒数が多いと売れなくなりますか?
A. 継続率に影響します。この事例では届出事例の摂取目安量を錠剤で設計すると粒数がかなり多くなることが試算段階で判明し、過去の自社製品データからも粒数の多さが継続率を下げることが分かっていました。成分の良し悪しより、飲みやすさ・回数・粒数が先に効いてきます。
Q. 剤形と処方はどちらを先に決めるべきですか?
A. 摂取目安量が大きい素材では剤形が先です。この事例では「1日1回、1本で完結する」ことを先に確定させ、それを満たせる剤形としてドリンクを選択しました。処方を組んでから剤形を探すと、粒数の問題が最後に発覚します。
Q. ドリンク剤形の注意点は何ですか?
A. 単価と物流の構造が変わるため、販路設計と一体で考える必要があります。ドリンクは単価が高くなりがちで価格競争の激しいチャネルには向かず、輸送・保管のコストも錠剤より高くなります。この事例では価格以外の判断軸が働く販路を選択し、在庫回転を上げる運用でコストを吸収しました。
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摂取目安量の大きい素材について、剤形起点での設計提案を行います。関与成分の選定から届出資料の作成支援、風味設計までサポートします。
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- ✅ ドリンク剤形の風味設計・安定性設計
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※ 本事例は取材・実務経験をもとに、お客様が特定されないよう再構成しています。記載の数値は各社の状況によって異なり、同様の成果をお約束するものではありません。
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