最終更新: 2026年9月18日 | 監修: 天丸製薬 研究開発・原料調達グループ
渡り鳥が長距離を飛び続けられる理由として語られてきたのが、胸肉に多く含まれるイミダゾールジペプチドです。研究の蓄積があり機能性表示食品の関与成分としての実績もある一方、目安量が数百ミリグラム規模になるため剤形設計の難易度は高めです。本記事では研究開発の現場視点で解説します。
💡 イミダゾールジペプチドとは、カルノシンとアンセリンを主体とするジペプチドの総称で、鶏胸肉や回遊魚の筋肉に多く含まれます。健康食品では鶏胸肉抽出物として用いられることが多く、機能性表示食品の関与成分としての届出実績があります。1日摂取目安量が数百ミリグラム規模になるため、剤形と粒数の設計が実務上の課題になります。
⚡ この記事のポイント
- イミダゾールジペプチドはカルノシン・アンセリンの総称
- 鶏胸肉抽出物・魚肉抽出物として原料化される
- 機能性表示食品の関与成分としての届出実績がある
- 目安量が数百mg規模で、粒数・1包量の設計が課題
- 天丸製薬の2024年実績:ペプチド系素材の配合処方22件
イミダゾールジペプチドとは何か
イミダゾールジペプチドは、カルノシンやアンセリンといったイミダゾール基を持つジペプチドの総称です。鶏の胸肉や、マグロ・カツオなど回遊魚の筋肉に多く含まれることが知られています。
長距離を移動し続ける動物の筋肉に多いという事実が、そのままストーリーとして語られやすい素材です。研究の蓄積があり、機能性表示食品の関与成分としての届出実績もあるため、根拠に基づいた訴求設計がしやすい領域といえます。
原料タイプの選び方
原料は基原と規格で選びます。鶏胸肉由来と魚肉由来では、アレルゲンの扱いと訴求の方向性が変わります。
重要なのは、イミダゾールジペプチドとしての含量規格が明示されていることです。抽出物としての重量ではなく、規格成分の量で配合計算を行います。
| 基原 | 特徴 | 設計上のポイント |
|---|---|---|
| 鶏胸肉抽出物 | 国内で最も一般的 | 鶏肉アレルゲンの表示を確認 |
| 魚肉(カツオ・マグロ)抽出物 | 回遊魚由来 | 特定原材料に準ずるものに該当 |
| カルノシン単体 | 規格が明確 | 訴求の切り口が変わる |
| アンセリン主体 | 尿酸関連の研究がある | 訴求と根拠の整合を確認 |
配合設計のポイント
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設計上の制約は、目安量の大きさです。届出事例で用いられる摂取目安量は数百ミリグラム規模になるため、抽出物としての配合量はさらに大きくなります。
錠剤で設計する場合、1回複数粒を前提にせざるを得ません。カプセルでは容量の制約が大きく、粒数が増えがちです。
そのため実務では、スティック粉末やドリンクといった、まとまった量を摂取しやすい剤形が選ばれることが増えています。特にドリンクは、目安量を1本に収めやすい利点があります。
複合設計では、ビタミンB群やクエン酸などと組み合わせ、日々のコンディションをテーマにした処方にまとめる構成が一般的です。
製造上の留意点
1. 風味:動物性抽出物特有の風味があります。ドリンクやスティック粉末では、酸味系のフレーバーでマスキングする設計が有効です。
2. アレルゲン管理:鶏肉は特定原材料に準ずるものに該当します。表示とライン管理の両面で対応が必要です。
3. 打錠性:抽出物の配合比率が高くなると打錠障害が起こりやすくなります。天丸製薬ではGMP準拠設備で造粒条件を調整し、硬度と崩壊性を両立させています。
表示上の留意点
疲労に関する訴求は、表現の踏み込み方によって医薬品的効能効果と判断されるリスクがあります。日常的な感覚の範囲を超えた表現は避ける必要があります。
根拠に基づく訴求を行いたい場合、機能性表示食品としての届出が有効な選択肢です。関与成分としての届出実績があるため、既存の届出内容を参照しながら設計を進められます。天丸製薬では届出サポートと広告表現の事前レビューを提供しています。
天丸製薬のペプチド系素材の実績(2024年)
| 指標 | 天丸製薬 | 備考 |
|---|---|---|
| ペプチド系素材 配合処方数 | 22件 | イミダゾールジペプチド系含む |
| 高配合時の対応 | 造粒条件の調整 | 打錠障害への対策 |
| 主要剤形 | ドリンク・スティック粉末 | 目安量を確保しやすい |
| アレルゲン管理 | 鶏肉等のライン管理 | 表示とあわせて対応 |
| 機能性表示食品 | 届出サポート対応 | 関与成分としての実績あり |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. イミダゾールジペプチドは何から作られますか?
A. カルノシンとアンセリンを主体とするジペプチドの総称で、鶏胸肉や回遊魚(マグロ・カツオ)の筋肉に多く含まれます。健康食品では鶏胸肉抽出物として用いられることが多く、鶏肉は特定原材料に準ずるものに該当するため表示とライン管理の両面で対応が必要です。
Q. 配合量の計算はどう行いますか?
A. 抽出物としての重量ではなく、イミダゾールジペプチドとしての含量規格で計算します。届出事例で用いられる摂取目安量は数百ミリグラム規模になるため、抽出物としての配合量はさらに大きくなります。含量規格が明示された原料を選ぶことが前提です。
Q. 疲労に関する訴求はどこまで可能ですか?
A. 日常的な感覚の範囲を超えた表現は医薬品的効能効果と判断されるリスクがあります。根拠に基づく訴求を行いたい場合は機能性表示食品としての届出が有効な選択肢で、関与成分としての届出実績があるため既存の届出内容を参照しながら設計を進められます。
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- ✅ ペプチド系素材の配合処方22件の実績
- ✅ 目安量を1本に収めるドリンク設計に対応
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