最終更新: 2026年9月6日 | 監修: 天丸製薬 事業開発・マーケティング部
「化粧品を売っている会社が、なぜサプリを作るのか」──スキンケアブランドがインナービューティー領域へ踏み出す際、必ず問われる質問です。あるブランドはこれに対し、既存商品の代替ではなく併用を前提とした設計で答えを出しました。本記事では、セラミド配合サプリの立ち上げプロセスを実際の数値とともに紹介します。
💡 セラミド配合の飲む美容サプリ事例とは、スキンケアブランドが植物由来グルコシルセラミドを配合したインナービューティーサプリを立ち上げたOEM成功事例です。既存の化粧品と競合させず併用を前提に設計した点、機能性表示食品として届出を行い訴求の根拠を確保した点、既存顧客への同梱サンプルから展開した点が特徴です。
⚡ この記事のポイント
- スキンケアブランドが飲む美容領域へ参入
- 既存化粧品の代替ではなく併用を前提に設計
- 機能性表示食品として届出し訴求の根拠を確保
- 初回2,000個を既存顧客への同梱サンプルから展開
- 既存顧客の再購入時クロスセルが立ち上がりを支えた
背景|自社商品と競合させない
このブランドはスキンケア化粧品を10年以上展開してきました。顧客からの「内側からもケアしたい」という声が増える一方、社内では慎重論もありました。サプリが売れれば化粧品が売れなくなるのではないか、という懸念です。
議論の末に定めた方針は明確でした。代替ではなく併用。既存商品と競合しない位置づけにするため、サプリ側の訴求は「塗るケアを続けるための土台」に絞ることにしました。
開発プロセス|根拠から逆算した処方
併用を前提とする以上、サプリ単体で過大な訴求はできません。むしろ根拠の明確さが重要になりました。そこで、届出実績のある植物由来グルコシルセラミドを関与成分に据え、機能性表示食品としての届出を前提に処方を設計しています。
関与成分の1日摂取目安量は届出の内容に沿って固定し、その周辺にコラーゲンペプチドとビタミンCを配置しました。処方の自由度は下がりますが、訴求の確実性を優先した判断です。
剤形は小粒の錠剤としました。既存顧客の年齢層が幅広く、粒が大きいと継続率が落ちるという既存商品のアンケート結果を反映しています。
立ち上げ時の詳細データ
💬 機能性表示食品を前提とした製品開発のご相談は無料相談フォームから。健康食品OEM・ODM総合ガイドもご参照ください。
初回ロットは2,000個。既存顧客への同梱サンプルからスタートしました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 2,000個 | 同梱サンプルから展開 |
| 剤形 | 小粒錠剤 | 既存顧客のアンケートを反映 |
| 表示区分 | 機能性表示食品 | 関与成分:グルコシルセラミド |
| 処方構成 | 関与成分+コラーゲン+ビタミンC | 関与成分量は届出に準拠 |
| リードタイム | 初回相談から約8ヶ月 | 届出手続きを含む |
既存顧客基盤を起点にした強み
新規獲得コストが高騰する市場において、このブランドの最大の資産は既存顧客リストでした。新規広告に頼らず、化粧品の再購入時に同梱サンプルを届けることで、低コストで試用機会を作っています。
機能性表示食品としたことも効いています。スキンケアブランドとしての信頼を毀損しないため、根拠が説明できる状態を作ることが社内的にも重要でした。届出により、訴求範囲が明確になり、販売現場での説明も統一されました。
結果として、既存顧客の再購入時クロスセルが立ち上がりを支え、広告費を抑えたローンチとなりました。
この事例から学べること
1. カニバリを恐れるなら位置づけで解く:代替か併用かを最初に決めることで、処方も訴求も一貫します。
2. 届出は訴求の制約であり同時に武器:処方の自由度は下がりますが、社内外への説明コストが大きく下がります。
3. 既存顧客リストは最良の販路:同梱サンプルは、新規広告と比べて桁違いに効率のよい試用導線になり得ます。
天丸製薬では、機能性表示食品の届出を前提とした処方設計と届出サポートを提供しています。
本事例の主要数値まとめ
| 指標 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 2,000個 | 同梱サンプルから展開 |
| 表示区分 | 機能性表示食品 | グルコシルセラミド |
| 立ち上げ期間 | 約8ヶ月 | 届出手続きを含む |
| 主要導線 | 既存顧客の再購入時クロスセル | 広告費を抑制 |
| 位置づけ | 既存化粧品との併用前提 | カニバリ回避 |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. 化粧品ブランドがサプリを出すとカニバリませんか?
A. 位置づけを先に決めれば回避できます。この事例では代替ではなく併用を前提とし、サプリ側の訴求を「塗るケアを続けるための土台」に絞りました。代替か併用かを最初に決めることで、処方も訴求も一貫します。
Q. 機能性表示食品にすると処方の自由度は下がりますか?
A. 下がります。関与成分の1日摂取目安量は届出内容に沿って固定されるためです。ただしこの事例では訴求の確実性を優先し、関与成分の周辺にコラーゲンペプチドとビタミンCを配置する構成としました。届出は制約であると同時に、社内外への説明コストを大きく下げる武器にもなります。
Q. 新規広告を使わずにサプリを立ち上げられますか?
A. 既存顧客リストがあれば可能です。この事例では化粧品の再購入時に同梱サンプルを届けることで、低コストで試用機会を作りました。初回2,000個を同梱サンプルから展開し、既存顧客の再購入時クロスセルが立ち上がりを支えています。
機能性表示食品の届出を含めた製品開発はこちら
関与成分の選定から届出資料の作成支援、処方設計、表示レビューまで一気通貫でサポートします。既存ブランドからの新カテゴリ参入もご相談ください。
- ✅ 機能性表示食品の届出サポート実績
- ✅ 既存ブランドとのカニバリを避ける位置づけ設計
- ✅ 美容系素材の配合処方34件の実績
- ✅ 初回小ロット100個から、強引な営業なし



