粉末・顆粒の設計|造粒するかどうかで体験が変わる

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最終更新: 2026年10月31日 | 監修: 天丸製薬 製造技術グループ

粉末・顆粒は、配合量を大きく取れる剤形です。一方で、飲むときに口の中に入るため味と溶けやすさが直接問われます。本記事では、粉末設計の要点を、造粒の有無を軸に整理します。

💡 粉末と顆粒の違いは、粒子を集めて大きくする造粒という工程を経ているかどうかです。粉末のままだと舞い上がる、固まる、水に浮いて溶けにくいといった問題が出やすく、造粒すると流動性と溶解性が改善します。ただし造粒には設備が必要で、工程が増えるぶん原価が上がります。配合量を大きく取れることが粉末の最大の利点で、1回数グラムの設計が可能です。

⚡ この記事のポイント

  • 粉末は配合量を大きく取れる。1回数グラムが可能
  • 味と溶けやすさが直接問われる。マスキングの重要度が高い
  • 造粒すると流動性・溶解性が改善するが工程費が上がる
  • 吸湿対策が要る。分包+アルミ包材が基本
  • 当社は協力工場で製造。自社工場は錠剤ライン

配合量を大きく取れる

粉末の最大の利点はここです。

剤形1回に入る量の目安
錠剤1粒数百mg。粒数を増やして対応
ハードカプセル1カプセル数百mg
粉末・顆粒🟢 1包数g まで可能

プロテイン、コラーゲン、食物繊維、アミノ酸など、1日数グラム必要な成分では粉末以外の選択肢が実質的にありません。錠剤にすると1日10粒以上になり、飲んでもらえません。

一方、量が多いほど味の設計が難しくなります。配合量を取れる利点と、味の難しさは同じ理由から来ています。

造粒するかどうか

粉末(造粒なし)顆粒(造粒あり)
原価🟢 低い工程が増える
舞い上がり🔴 起きやすい(開封時にむせる)🟢 抑えられる
溶解性🟡 水に浮いてダマになりやすい🟢 沈んで溶けやすい
固結🔴 吸湿で固まりやすい比較的起きにくい
充填精度流動性が悪いとばらつく🟢 安定する

水に溶かして飲む製品では、造粒の有無が体験を大きく変えます。粉末が水面に浮いてダマになると、「溶けない」という評価になります。

直接口に入れる(オブラートなし・水で流し込む)製品では、舞い上がりが問題になります。開封時に粉が舞うと、むせる・こぼれるという苦情につながります。

📋 粉末・顆粒は協力工場で製造します。まずはご相談ください

吸湿対策

粉末は表面積が大きく、湿気を吸いやすい剤形です。

  • 固結──固まって出てこない。振っても崩れない
  • 変色──原料によっては茶色く変わる
  • 成分の減衰──水分があると分解が進む成分がある
  • 微生物──水分活性が上がると増殖の条件が整う

このため、包装は分包+アルミ系包材が基本になります。ボトルに大袋で入れる形は、開封後の吸湿が避けられません。

大袋にスプーンを入れる形式はコストを下げられますが、開封後の品質保持と1回量の正確さを犠牲にします。どちらを取るかは、飲む人の使い方で決めます。

味の設計が最重要

粉末は口の中に広がるため、味が全面に出ます。錠剤のように「飲み込んでしまえば分からない」ではありません。

  • 配合量が多いほど、素材の味が強く出る
  • 甘味で覆いきれない量になることがある
  • 粉っぽさ・ザラつきは味ではなく物性の問題
  • 溶かす水の量で味の濃さが変わる(指定が要る)

最後の項目は見落とされやすい点です。「水100mlに溶かす」と「200mlに溶かす」では味が倍違います。摂取方法に水の量を明記しないと、評価が安定しません。

どこで作るか

当社の自社工場は錠剤のラインです。粉末・顆粒は、GMP準拠設備をもつ協力工場で製造します。造粒・整粒・分包の設備は錠剤とは別のものです。

処方設計・試作・品質確認は当社が担当します。造粒が必要かどうかは、溶かし方と配合量から判断してご提案します。最小ロットは委託先の条件に従うため、見積りの段階で前提をお伝えします。

よくある質問

Q. 造粒は必ず必要ですか?

A. 必須ではありません。直接口に入れる少量の製品では、造粒なしでも成立します。水に溶かす製品、配合量が多い製品では造粒を推奨します。

Q. 大袋とスティックのどちらがよいですか?

A. コストは大袋が有利、品質保持と1回量の正確さはスティックが有利です。1回量が重要な製品(栄養機能食品の基準量を謳う場合など)はスティックが確実です。

Q. 錠剤と粉末のどちらにすべきですか?

A. 1日の配合量で決まることが多いです。数百mgまでなら錠剤、数グラム必要なら粉末です。中間の量では、飲みやすさと味のどちらを優先するかで判断します。

Q. ダマになるのを完全に防げますか?

A. 造粒と処方で大きく改善しますが、溶かし方にも依存します。摂取方法の記載(水の量、かき混ぜ方)を具体的にすると、苦情が減ります。

造粒の必要性から判断します

溶かし方と配合量を伺えば、造粒が必要かどうかをご提案できます。

  • ✅ 粉末・顆粒はGMP準拠設備の協力工場で製造
  • ✅ 処方設計・試作・品質確認は当社が担当
  • ✅ 錠剤は自社工場で製造(設備は型式まで公開)
  • ✅ 強引な営業はしません

今すぐ無料相談(24時間受付)

関連ページ:粉末・顆粒のOEM製造 / 製造体制 / 見積もりシミュレーター

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