最終更新: 2026年9月1日 | 監修: 天丸製薬 事業開発・マーケティング部
「保険金を払う会社から、健康を支える会社へ」──ある生命保険会社が、加入者向けの健康増進プログラムの一環としてオリジナルサプリを立ち上げました。契約後は年1回の更新連絡しか接点がないという構造的な課題に対し、健康サポートという継続接点を作る試みです。本記事では、保険会社発の健康増進サプリの立ち上げプロセスを実際の数値とともに紹介します。
💡 生命保険会社の健康増進サプリ事例とは、生命保険会社が加入者向け健康増進プログラムの特典・継続接点としてオリジナルサプリを開発したOEM成功事例です。販売利益ではなく契約継続率と加入者接点の改善を目的に設計された点が特徴で、健康年齢の改善を促す既存プログラムと連動させた点が一般的なPB商品と異なります。
⚡ この記事のポイント
- 生命保険会社が加入者向け健康増進プログラムの特典としてサプリを開発
- 目的は販売利益ではなく契約継続率と接点創出
- 既存の健康増進プログラム(歩数・健診連動)と組み合わせて設計
- 初回3,000個を優良顧客向けの限定配布から開始
- 配布後6ヶ月でプログラム参加率が改善
背景|契約後に接点がないという課題
この生命保険会社が抱えていたのは、契約後に加入者との接点がほとんど生まれないという構造的な課題でした。年1回の更新案内と、給付が発生したときの手続き。それ以外に自社を思い出してもらう機会がありません。
同社はすでに、歩数や健診結果に応じて保険料が変動する健康増進型の商品を展開していました。しかしプログラムへの参加率が伸び悩んでおり、「健康を意識するきっかけ」を物理的に届ける手段を探していました。
開発プロセス|配布物としての設計
一般的なPB商品と異なり、この案件は「売る」のではなく「配る」前提でした。そのため設計の優先順位が通常と逆転します。
重視されたのは、幅広い年齢層が抵抗なく続けられること、アレルゲンや相互作用のリスクが低いこと、そして開封せずに保管しやすいことでした。訴求力の強い先鋭的な成分ではなく、基礎的な栄養設計を選択しています。
剤形は個包装のスティック顆粒を採用しました。加入者の年齢層が幅広く、錠剤が飲みにくい層への配慮と、郵送時の破損リスクの低さが決め手になっています。
導入事例の詳細データ
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初回ロットは優良顧客向けの限定配布としてスタートしました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 3,000個 | 限定配布から開始 |
| 剤形 | スティック顆粒(個包装) | 幅広い年齢層に配慮 |
| 設計方針 | 基礎栄養ベース | 先鋭的成分は不採用 |
| 配布方法 | 健康増進プログラム参加者へ郵送 | プログラム連動 |
| リードタイム | 初回相談から約5ヶ月 | 表示確認に期間を確保 |
接点創出型の設計が持つ強み
この事例が示すのは、健康食品が必ずしも「商品」である必要はないという点です。同社にとってサプリは収益商品ではなく、加入者との継続的な接点をつくるためのコミュニケーション手段でした。
販売を前提としない設計は、訴求の強さより安全性と受容性を優先できます。結果として、法規上のリスクが小さく、幅広い層に配布できる設計に落ち着きました。配布後6ヶ月の時点で、対象層の健康増進プログラム参加率に改善が見られています。
この事例から学べること
1. 目的が設計を決める:売上目標ではなく接点創出が目的なら、成分の話題性より受容性が優先されます。目的の言語化が処方設計の出発点です。
2. 配布物には配布物の要件がある:郵送耐性、保管性、年齢層の幅。店頭什器での見栄えとは全く別の評価軸が必要になります。
3. 既存プログラムとの接続:単体の配布物では効果が続きません。既にある仕組みに乗せることで、継続的な行動につながりました。
天丸製薬では、販売用ではないノベルティ・配布用途の健康食品についても、目的整理の段階からご相談を受けています。
本事例の主要数値まとめ
| 指標 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 3,000個 | 限定配布 |
| 剤形 | スティック顆粒(個包装) | 郵送耐性を重視 |
| 立ち上げ期間 | 約5ヶ月 | 表示確認に期間を確保 |
| 主目的 | 接点創出・継続率改善 | 販売利益は非目的 |
| 6ヶ月後 | プログラム参加率が改善 | 対象層ベース |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. 販売しない配布用サプリでもOEMを依頼できますか?
A. 可能です。福利厚生・会員特典・ノベルティなど販売以外の目的でのご相談を承っています。この事例では初回3,000個を優良顧客向けの限定配布として製造しました。販売用と異なり訴求力より受容性と安全性が優先されるため、目的の整理から一緒に進めます。
Q. 配布用サプリの剤形はどう選べばよいですか?
A. 郵送耐性・保管性・年齢層の幅の3点が判断軸になります。この事例では加入者の年齢層が幅広く、錠剤が飲みにくい層への配慮と郵送時の破損リスクの低さから、個包装のスティック顆粒を採用しました。店頭什器での見栄えとは全く別の評価軸が必要になります。
Q. 配布用サプリの成分設計で注意する点は?
A. 配布対象を選べないため、アレルゲンや相互作用のリスクが低いことが前提になります。この事例でも訴求力の強い先鋭的な成分ではなく基礎的な栄養設計を選択しました。企業が配る以上、効果を約束する表現は企業側のリスクになるため、表示・訴求も抑制的に設計します。
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配布用途・福利厚生・会員特典など、販売以外の目的で健康食品を活用したい企業さまのご相談も承ります。目的の整理から剤形選定、表示レビューまでサポートします。
- ✅ BtoB・配布用途の受託実績多数
- ✅ 郵送・保管を前提とした剤形提案
- ✅ 幅広い年齢層に配慮した基礎栄養設計
- ✅ 初回小ロット100個から、強引な営業なし



