📅 最終更新日: 2026年3月30日 | ✍️ 著者: 事業開発・マーケティング部
💡 健康食品OEMの成功事例とは、天丸製薬のOEM・ODM製造サービスを利用したお客様が、商品企画から製造・販売までの過程で達成した具体的な成果を紹介するケーススタディです。
背景と課題:コラーゲンドリンク市場の飽和と差別化の難しさ
⚡ この導入事例の要点
- お客様の課題と天丸製薬が提供した解決策を紹介
- 小ロット(100個〜)からスタートし段階的にスケールアップ
- GMP認証工場での製造と第三者機関による品質検査を実施
- 具体的な成果数値(ロット数・リピート率・売上等)を公開
コラーゲンドリンク市場は競争が極めて激しいカテゴリの一つです。ドラッグストアやコンビニには数十種類のコラーゲンドリンクが並び、価格競争が進んでいます。そんな市場に2021年後半に参入したのが、美容インフルエンサーの林奈々氏(仮名、Instagram フォロワー18万人)でした。
林氏が抱えた課題は明確でした。「自分が本当にいいと思えるコラーゲンドリンクが市場にない」という個人的な不満が出発点でしたが、商品化を検討し始めた際に直面したのは「既存品と何が違うのか」という差別化の問題でした。一般的なコラーゲンドリンクは「コラーゲンペプチド配合」を謳うものが多いですが、配合量・分子量・吸収率・追加成分の設計に大きな差があり、「本当に効果があるコラーゲンドリンク」を作るためには処方に相当な知見が必要でした。
また、インフルエンサーが立ち上げたブランドには「インフルエンサーが名前を貸しているだけ」という懐疑的な目も向けられます。「本当に自分がこだわって作った」という信頼性をどう担保するかも重要な課題でした。
解決策:天丸製薬との共同開発による「本物」の処方実現
処方開発のパートナーとして天丸製薬を選んだ林氏は、製品に関して徹底的にこだわりました。「私の名前が付く商品だから、妥協はしたくない」という姿勢で、天丸製薬の処方開発担当者と計8回の打ち合わせを重ねました。
完成した「ナナコラーゲン」の処方上の特徴は以下のとおりです。
- 低分子コラーゲンペプチド(分子量2,000Da以下)5,000mg:市場平均3,000mgを大幅に上回る高配合量。低分子化により消化吸収率を最大化
- ビタミンC 500mg:コラーゲン合成に必須の栄養素を有効量配合。市場品の多くが含有量を明示しない中、敢えて数値を前面公開
- ヒアルロン酸 120mg・セラミド 2mg:肌の保湿層を多角的にサポート
- プラセンタエキス 2,000mg(馬):肌の再生促進と美白効果を訴求
- 甘さを糖質ゼロで実現:エリスリトール使用で飲みやすさを確保しながら糖質フリーを達成
味の設計にも6ヶ月間をかけました。コラーゲン特有の「臭み」を感じさせない風味設計と、毎日継続できる飲みやすさを実現するため、100名のモニターによる官能評価を5回実施。最終的に「ゆず風味」という和を感じさせる独自フレーバーを選択し、競合製品との差別化を図りました。
天丸製薬のGMP認証工場での製造という事実と、全ロットでの成分検査実施を商品説明の核に据えました。品質へのこだわりについてはGMP認証と製造品質の関係でも詳しく解説しています。
実施プロセス:SNSバズを設計した商品ローンチ戦略
フェーズ1:開発過程の透明な公開(2021年8月〜2022年1月)
商品が完成する前から、開発の裏側をSNSでリアルタイムに公開しました。「天丸製薬の工場見学レポート」「処方打ち合わせの様子」「モニターテストの結果報告」など、通常は見えない制作プロセスを可視化。「この人は本当に作っている」という信頼形成が、発売前から1.2万件の事前登録を集める結果につながりました。
フェーズ2:ローンチ時のSNS戦略(2022年2月)
発売日当日のTikTok投稿が爆発的に拡散しました。「市販のコラーゲンドリンクと並べて成分を比較する動画」は、「これだけ差があるのか」という驚きと共有衝動を生み、48時間で再生回数230万回を記録。コメント欄には「買った」「買いたい」の声が殺到し、初回製造ロット5,000本が発売翌日に完売しました。
フェーズ3:バイラル期の適切な在庫管理と増産(2022年3〜5月)
予想を超える需要に対し、天丸製薬との緊密な連携で増産対応を実現。通常45日の製造リードタイムを、原料事前調達と製造ラインの優先確保により30日に短縮。3ヶ月で累計25,000本の出荷を達成しました。「品切れ期間を最小限に抑えること」が、バズを売上に確実に転換するための重要なオペレーション課題でした。
フェーズ4:定期購入モデルへの誘導と顧客基盤の安定化(2022年6月〜)
バズによる単発購入者を定期会員に転換するため、「30日間使用体験保証」と「定期購入者限定・林奈々オンラインセミナー」を組み合わせた定期購入プログラムを導入。初回購入者の38%が定期会員に移行し、継続的な収益基盤を構築しました。
成果・数字:バズから安定ビジネスへの転換実績
- TikTok ローンチ動画再生回数:累計1,050万回(2022年12月時点)
- 発売1週間の売上:850万円(初回ロット完売)
- 発売6ヶ月の累計売上:8,200万円
- 月商(安定期):1,000万円前後
- 定期会員数:2,800名(発売6ヶ月後)
- 累計顧客数:4.5万名(発売1年後)
- Amazonランキング:美容ドリンクカテゴリ 週間1位
- メディア掲載:美容系雑誌 12誌、Webメディア 35記事
SNSバズで一時的に売れるブランドは多いですが、ナナコラーゲンが1年後も月商1,000万円規模を維持できている理由は、「本当に使い続けたいと思える処方品質」と「ブランドへの信頼」にあります。天丸製薬との共同開発で実現した高品質処方が、口コミによる継続的な新規顧客獲得と高い定期継続率を支えています。
成功のポイント:SNSバズを持続的なビジネスに変えた4つの要素
1. 「透明性」による信頼構築
開発過程の公開、成分量の明示、製造工場情報の開示——これらの「見える化」が「本物感」を生み出しました。インフルエンサーブランドへの懐疑的な目を、逆に信頼に変えた最大の武器です。
2. 比較コンテンツが生むバイラル効果
「市販品との比較」は、消費者が自分で判断できる情報を提供し、「これを選ぶべき理由」を論理的に示します。感情的な「いい商品だよ」より、根拠に基づく「なぜいいのか」の方がSNSで拡散しやすい傾向があります。
3. オペレーション力でバズを逃さない
バズは予測できませんが、起きたときに確実に対応できる在庫・製造体制が不可欠です。天丸製薬との緊密な連携による迅速な増産対応が、品切れ機会損失を最小化しました。OEM製造のリードタイムと在庫管理についてはOEM製造入門ガイドが参考になります。
4. 処方品質が口コミの持続性を生む
SNSバズで一時的に売れることはできますが、それを持続させるのは商品品質です。「4週間使ったら肌が変わった」という実感が、継続購入と口コミによる新規顧客獲得の好循環を生み出します。成功事例の詳細はEC販売成功事例もご参照ください。健康食品OEMの基礎については健康食品OEM基礎解説をご覧ください。
ナナコラーゲンの成功は、インフルエンサーマーケティングと高品質OEM製品の組み合わせが生み出す新しいブランド構築モデルを示しました。「フォロワーがいれば売れる」ではなく「本物の品質があるからフォロワーが信頼し続ける」というサイクルが、持続可能なビジネスの核心にあります。
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導入事例の詳細データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初回発注ロット | 初回300個(スモールスタート) |
| 当時の課題 | ドラッグストアチェーンへの納入には品質証明書とGMP認証が必要だった |
| 天丸製薬の解決策 | GMP認証工場で製造し、第三者分析機関によるCoA(証明書)を提供。バイヤーへのプレゼン資料も天丸製薬がサポート |
| 製造期間 | 約7週間(初回) |
| 導入後の成果 | ドラッグストア5チェーンへの導入に成功、全国展開を実現 |
| お客様の声 | 「小ロットから始められたことで、市場テストができリスクを最小化できました」 |
この事例から学べること
健康食品OEMにおいて、初回は小ロットでのテスト販売が成功のカギです。天丸製薬では100個〜の小ロット製造に対応しており、市場の反応を見ながら段階的にスケールアップする戦略をサポートしています。
機能性表示食品やサプリメントの新規参入では、製品コンセプトの検証と市場テストが特に重要です。無駄な在庫リスクを抑えながら、確実なビジネス成長を実現するパートナーとして、天丸製薬をご活用ください。