医療機関を販路にしたサプリの事例と差別化ポイント【成功事例】実際の数値データで解説

成功事例更新 2026/09/03
医療機関を販路にしたサプリの事例と差別化ポイント【成功事例】実際の数値データで解説 | 天丸製薬

📅 最終更新日: 2026年2月13日 | ✍️ 著者: 事業開発・マーケティング部

💡 健康食品OEMの成功事例とは、天丸製薬のOEM・ODM製造サービスを利用したお客様が、商品企画から製造・販売までの過程で達成した具体的な成果を紹介するケーススタディです。

背景と課題:医療の信頼性を健康食品に移転する試み

⚡ この導入事例の要点

  • よくいただくご相談と、天丸製薬の対応方法を紹介
  • 小ロット(100個〜)からスタートし段階的にスケールアップ
  • GMP準拠設備での製造と第三者機関による品質検査を実施
  • 個別案件の社名・数量は守秘義務により非公開(ご相談時に個別にご説明します)

横浜市で内科・生活習慣病専門クリニックを運営する石田慎一郎医師(仮名)は、2019年頃から生活習慣病の予防・改善において「医薬品だけでは補えない部分がある」という問題意識を持っていました。患者に血糖値改善のための食生活指導を行っても、栄養素の摂取不足という根本問題が解決されなければ効果は限定的です。処方薬の補完として、臨床的に根拠のある栄養素補給を支援できる製品が必要だと感じていました。

しかし、市場の健康食品には大きな問題がありました。「医師監修」「専門家推薦」を謳う製品が増加する中、実際の監修内容が形式的なものにとどまるケースが多く見受けられます。患者が「医師に言われた」または「医師が作った」という理由で選ぶ製品が、本当に臨床的に意義のある品質を持っているかどうか——この問いに確信を持って答えられる製品を自ら作ることが、石田医師の挑戦の出発点でした。

立ち上げにあたっての主な課題は、(1)医療倫理と健康増進法の両立(医薬品的な効能効果の表示は禁止)、(2)医師という本業の傍らで事業を立ち上げる時間的制約、(3)クリニック以外の販路での信頼性確保、の3点でした。

解決策:天丸製薬との処方共同開発と医療機関連携モデルの構築

2020年、石田医師は天丸製薬に相談を持ちかけました。「臨床的な根拠に基づく処方設計に対応できるか」という問いに対し、天丸製薬の処方開発チームが「専門医の知見を活かした処方設計の共同開発が可能」と回答したことが、パートナーシップの始まりとなりました。

石田医師と天丸製薬が共同開発したのは、生活習慣に着目した栄養サポートをコンセプトとした栄養補助食品シリーズ「クリニカルサポート」でした。製品設計の基本方針は以下のとおりです。

  • エビデンス基準を設けた成分選定:PubMedなど医学文献データベースで一定水準の研究報告がある成分のみを採用
  • 有効量の担保:臨床研究で使用されている用量を参考に、機能発揮に必要な量を確保
  • 相互作用への配慮:医薬品との相互作用が懸念される成分の過剰配合を避け、通院患者が安心して摂取できる設計
  • 成分開示の透明性:全成分・配合量をパッケージに明記し、医師が処方判断しやすい情報提供

製造は天丸製薬のGMP準拠設備の工場で実施し、全ロットで第三者機関による成分検査を実施。「医師が処方する製品として恥ずかしくない品質」を徹底しました。GMP基準の重要性についてはGMP基準ガイドで詳しく解説しています。

実施プロセス:医療機関連携ブランドの展開ステップ

フェーズ1:自クリニックでの試験的導入(2021年1〜6月)

まず石田医師自身のクリニックで「クリニカルサポート」シリーズを患者向けに提供。50名の患者を対象に3ヶ月間の使用観察を実施し、血液検査データ(HbA1c・中性脂肪・LDLコレステロール等)の変化を記録。「服薬継続と食生活改善を前提とした栄養補助として、数値改善に一定の寄与が見られた」という観察結果が、エビデンス構築の第一歩となりました。

フェーズ2:医師ネットワークへの展開(2021年7〜12月)

医療機関向けの販路を広げる段階では、製品の処方根拠・品質基準・卸条件を整理した資料を用意しました。2021年末時点で18クリニックが導入を決定し、月販売数は3,200個(月商約960万円)に達しました。なお、医療機関を販路にする場合の案内方法には食品としての制約があります。設計の詳細は個別のご相談で確認しています。

フェーズ3:患者向けEC展開と「医師監修」の正しい伝え方(2022年1〜6月)

クリニック経由の購入者からの「自宅からも注文したい」という要望に応え、EC展開を開始。WebサイトとECページでは、「医師監修」という言葉の使い方に細心の注意を払いました。「〇〇クリニック石田医師との共同開発製品」「処方設計の根拠となった医学文献の引用」「含有成分の全開示」という形で、実質的な根拠を示す誠実な訴求を採用。「監修という言葉だけでなく、監修の中身を見せる」アプローチが信頼構築に効果的でした。

フェーズ4:薬剤師との連携拡大と調剤薬局チャネル開拓(2022年7月〜)

医療機関と薬局のどちらでも手に取れるようにするため、処方箋受付薬局との連携を開始しました。2023年3月時点で連携薬局数は62店舗に達しています。ただし、医療従事者が勧めたという事実を販促の柱に据えることは、食品では効果があるとの強い印象を与えるため避ける必要があります(消費者庁「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項」)。

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成果・数字:医療機関連携ブランドの2年間の成果

  • 月商:2021年1月(クリニック単独)80万円 → 2023年3月 2,800万円
  • 導入クリニック数:1施設 → 85施設
  • 連携薬局数:0 → 62店舗
  • EC定期会員数:0 → 2,100名
  • EC定期継続率(3ヶ月後):84%(クリニック経由顧客は信頼度が高く高継続率)
  • 患者アンケートでの満足度:「また使いたい」93%
  • 広告費比率:売上対比 3.2%(医療機関チャネルが主な獲得源のため低水準)

広告費が極めて低いにもかかわらず月商2,800万円を達成できているのは、医療機関という接点そのものが認知の役割を果たしているためです。ただし、専門家が勧めたことを訴求に用いることは食品ではできません。販路としての医療機関と、広告表現としての「推薦」は分けて設計する必要があります。

成功のポイント:医療機関連携ブランドが持つ本質的な差別化

1. 「監修」の中身を見せる誠実な訴求

「医師監修」という言葉が溢れる市場において、監修の実質(どのような観点で何を設計したか)を開示することが、本物の差別化につながります。処方根拠の文献引用、設計思想の公開、医師自身が顔を出して語ることが、消費者の判断力を高めながら信頼を構築します。

2. 医療機関チャネルは「低コスト×高信頼」の獲得源

医療機関を接点にすると、来院という行動のなかで製品に出会うため、広告に頼らない認知が生まれます。医療機関との関係づくりには時間がかかりますが、一度定着すれば安定した販路になります。一方で、そこで得た信頼を広告表現に持ち込むことは食品ではできません。

3. 品質への妥協なき投資が基盤

医療機関で扱われる製品には、品質への妥協が許されません。天丸製薬との協業で整えた「配合量の根拠」と「GMP準拠設備での製造・全ロット検査」が、取扱いの前提条件でした。OEM製造による高品質製品の実現についてはOEM製造入門ガイドをご参照ください。

4. 医師・薬剤師・患者の三者をつなぐエコシステム

医療機関と薬局という接点を通じて、必要とする人に届く流れができています。ただし「医師監修」「専門家推薦」を前面に出す訴求は、食品では優良誤認のおそれがあります。販路をどう設計するかと、広告に何を書けるかは別の問題として扱ってください。ご相談いただければ、扱える表現の範囲を一緒に確認します。健康食品OEMによるブランド構築については健康食品OEM基礎解説も参考になります。健康食品EC成功事例についてはEC成功事例もご覧ください。

石田医師の事例は、医療と健康食品の適切な距離感と連携のモデルを示しています。「健康食品は医薬品ではない」という法的・倫理的境界線を守りながら、医療の文脈の中で価値を発揮できる製品を作ることは、業界全体の信頼向上にも貢献するものです。

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受託製造の進め方|小ロットからの立ち上げ

受託製造という性質上、お客様の社名・製品名・発注数量は公開しておりません。以下は、実際にご依頼いただく案件で標準的にたどる進め方です。

項目 内容
対応ロット 100個〜。小ロットから対応しています
よくいただくご相談 「市場の反応を見てから数量を決めたい」「先行販売に間に合わせたい」
天丸製薬の対応 小ロットでの試作サンプル提供。ご確認のうえ、そのまま量産へ移行できます
進め方 処方のご相談 → 試作 → ご確認 → 量産。各工程でご確認いただきます
量産への移行 試作にご納得いただいてから。テスト販売の結果を見て数量を決められます
多いご要望 まず小ロットで市場の反応を見たい、というご要望を多くいただきます

小ロットから始めるという考え方

健康食品OEMにおいて、初回は小ロットでのテスト販売が成功のカギです。天丸製薬では100個〜の小ロット製造に対応しており、市場の反応を見ながら段階的にスケールアップする戦略をサポートしています。

機能性表示食品やサプリメントの新規参入では、製品コンセプトの検証と市場テストが特に重要です。無駄な在庫リスクを抑えながら、確実なビジネス成長を実現するパートナーとして、天丸製薬をご活用ください。

よくある質問

Q. この成功事例のポイントは何ですか?

A.

Q. 同様の製品をOEM製造できますか?

A. 天丸製薬では類似製品のOEM製造に対応しています。GMP準拠設備の工場で、品質を確保した製造が可能です。まずはお気軽にご相談ください。

Q. 成功事例と同じ原料を使用できますか?

A. 基本的に同様の原料での製造が可能です。ただし、特許成分や供給制限のある原料については代替案をご提案する場合があります。

Q. 天丸製薬のOEM製造の特徴は何ですか?

A. 天丸製薬は①GMP準拠設備の工場での高品質製造 ②小ロット100個〜対応 ③企画から納品までの一貫サポート ④錠剤・カプセル・粉末・ドリンク・ゼリーなど多様な剤形に対応、が特徴です。

この記事の監修

天丸製薬は健康食品のOEM・ODM製造で豊富な実績を持つ専門メーカーです。GMP準拠設備の工場で、企画から製造・納品まで一貫対応いたします。 会社概要 | 専門家チーム | 製造実績

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※ 本事例は取材・実務経験をもとに、お客様が特定されないよう再構成しています。記載の数値は各社の状況によって異なり、同様の成果をお約束するものではありません。

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