📅 最終更新日: 2026年3月30日 | ✍️ 著者: 事業開発・マーケティング部
💡 健康食品OEMの成功事例とは、天丸製薬のOEM・ODM製造サービスを利用したお客様が、商品企画から製造・販売までの過程で達成した具体的な成果を紹介するケーススタディです。
背景と課題:子ども向け健康食品市場の機会と参入障壁
⚡ この導入事例の要点
- お客様の課題と天丸製薬が提供した解決策を紹介
- 小ロット(100個〜)からスタートし段階的にスケールアップ
- GMP認証工場での製造と第三者機関による品質検査を実施
- 具体的な成果数値(ロット数・リピート率・売上等)を公開
子ども向け栄養補助食品市場は近年急速に成長しています。子どもの食の偏りや食事量の不足に悩む保護者が増える中、「食事で摂れない栄養素をサプリで補いたい」というニーズが高まっています。食育への意識の高まりもあり、子ども向け栄養補助食品の市場規模は年率10〜15%の成長が続いていました。
この市場機会に2020年に参入したのが、東京都内で小児科クリニックを経営する夫を持つ小島えり子氏(仮名)でした。「小児科医の夫が患者の保護者から栄養補給について相談を受ける機会が多い」という事実から、医師の観点から見て本当に子どもに与えたい栄養補助食品ブランドの立ち上げを決意。ブランド名は「キッズナチュラ」。
参入にあたっての主な課題は4点ありました。①子どもが摂取するため、成分の安全性基準が人間向け成人用より厳格であること。②「グミ・チュアブル・ゼリー」など子どもが喜んで食べられる剤型への対応が必要なこと。③保護者(特に母親)の「子どものものには一切妥協したくない」という高い安全要求への対応。④市場には定評ある競合ブランドが多数存在することです。
解決策:天丸製薬との子ども向け処方の共同開発
天丸製薬を製造パートナーに選んだ理由は、「子ども向け製品への対応実績と、グミ・チュアブル剤型の製造技術があった」ことです。小児科医の夫(鈴木健司医師、仮名)が処方設計の監修を担当し、天丸製薬の製造技術チームとの三者体制で商品開発を進めました。
子ども向け処方設計における天丸製薬との共同開発のポイントは以下のとおりです。
- 成分の安全性基準を成人の1/2以下に設定:上限摂取量の半分以下という保守的な設定で、保護者の安心感を最大化
- 添加物の徹底的な見直し:合成着色料・合成保存料・合成甘味料を一切不使用。天然着色料(紫芋・ニンジン等)のみ使用
- アレルゲンフリー設計:特定原材料28品目を不使用。食物アレルギーを持つ子どもでも安心して摂取できる設計
- 小児科医監修の栄養素選定:ビタミンD・鉄分・亜鉛・葉酸という「日本の子どもが不足しがちな4栄養素」に絞った明確な訴求
- グミ剤型採用:子どもが喜んで食べられる果物フレーバーのグミタイプを採用。継続しやすさを最優先
製造はGMP認証工場で実施し、全ロットで第三者機関による成分検査と微生物検査を実施。「子どもに与えるものだからこそ、製造品質への妥協は一切なし」というブランドポリシーを実現しました。品質管理の詳細についてはGMP認証ガイドをご参照ください。
実施プロセス:保護者の信頼を段階的に獲得した戦略
ステップ1:小児科医監修のコンテンツマーケティング(2020年6〜12月)
夫の鈴木医師が「子どもの栄養の疑問に小児科医が答える」というYouTubeチャンネルを開設。「子どもが野菜を食べない時の対処法」「鉄分不足が子どもの発達に与える影響」などの実用的なコンテンツを週2本投稿。6ヶ月で登録者2.8万人を達成しました。商品発売前にチャンネル登録者がブランドのファンになるという「コンテンツファースト」戦略が奏功しました。
ステップ2:小児科・保育園経由の直接販売チャネル構築(2021年1〜6月)
鈴木医師のクリニックでの試験販売から始め、医師ネットワークを通じて関東圏35の小児科・クリニックへの展開を実現。保育園・幼稚園のPTA経由での集団購入プログラムも展開し、「園からのおすすめ」という信頼性で購入障壁を下げました。2021年6月時点で提携施設数は48、月販売個数は2,800個に達しました。
ステップ3:EC展開と「安心の見える化」(2021年7〜12月)
自社EC・Amazon同時展開。ECサイトでは「安心の見える化」を徹底。製造工場の紹介動画(天丸製薬工場内映像)、全成分・配合量の完全開示、アレルゲン不含証明書のダウンロード提供、第三者試験機関の検査報告書の公開——これらの情報開示が「子どもに与えるものへの不安」を解消しました。
ステップ4:ライフステージ別商品ラインの拡充(2022年〜)
「成長期(3〜6歳)」「学童期(7〜12歳)」「思春期(13〜18歳)」の三段階に対応した商品ラインを天丸製薬との共同開発で順次投入。思春期女子向けには鉄分・葉酸を強化した「ティーンズアイアン」を追加し、ライフステージを通じた継続使用を促進しました。
成果・数字:4年間の成長実績
- 年商:2021年度 4,800万円 → 2022年度 1.2億円 → 2023年度 2億円
- 累計顧客(保護者)数:6.5万名
- 定期購入会員数:18,000名
- 定期継続率(6ヶ月後):76%
- 提携小児科・クリニック:210施設
- 提携保育園・幼稚園:850施設
- YouTube 登録者数:8.5万人
- Amazon ランキング:子ども用サプリカテゴリ 年間ベストセラー1位
- NPS(保護者への推奨度):+65
定期継続率76%という数値は、大人向けサプリ市場の平均(60〜65%)を大幅に上回っています。「子どもの成長を見守りたい」という親心が、長期的な継続意欲を支えています。特に「使い始めてから子どもが元気になった気がする」「給食の残しが減った」という口コミが、新規顧客の獲得を支援しています。
成功のポイント:子ども向けブランドで市場シェアを取るための原則
1. 「安心」の提供は保護者への最強の価値訴求
子ども向け製品において、保護者の最大の関心事は「安全か」「信頼できるか」です。製造元の明示、成分の完全開示、第三者検査の公開という三点で「安心の見える化」を実現することが、購買障壁を最も効果的に下げます。
2. 小児科医チャネルは最も信頼性の高い推薦源
保護者にとって「小児科の先生が勧めている」という事実は、どんな広告よりも強い購買動機となります。医療機関チャネルの構築には時間と手間がかかりますが、一度構築すれば低コスト×高品質な顧客獲得チャネルとして機能します。
3. 「続けやすい形」が継続率を決める
子どもが喜んで食べられるグミ剤型の採用は、継続率向上に直結しました。「飲まない」という問題がなくなることで、保護者の継続意欲が維持されます。剤型設計は天丸製薬の製造技術があって初めて実現できた差別化要素です。OEM製造の選択肢についてはOEM製造ガイドが参考になります。
4. コンテンツで「専門性」を示し、商品で「安心」を証明する
小児科医が「なぜこの栄養素が大切か」を解説するコンテンツが、商品への関心を高め、購入動機を育てます。「知識を提供してから商品を提案する」順番が、押しつけ感なく自然な購買を促進します。健康食品OEM市場の全体像については健康食品OEM基礎知識を、EC販売の成功についてはEC成功事例も参考にしてください。
キッズナチュラは2024年以降、学校給食への栄養素補助製品の試験導入と、海外(台湾・シンガポール)の日本食ブームを活かした輸出展開を計画しています。「日本の小児科医が認めた子ども向け栄養補助食品」という高いブランド価値を武器に、グローバル展開への挑戦が始まっています。
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導入事例の詳細データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初回発注ロット | 初回200個(スモールスタート) |
| 当時の課題 | 単発購入が多く、定期便への移行率が低かった。商品品質への不信感がネックだった |
| 天丸製薬の解決策 | 全ロット品質検査報告書の開示と、お客様向け品質レポートの提供で透明性を確保。定期便継続率が大幅改善 |
| 製造期間 | 約3週間(初回) |
| 導入後の成果 | 定期通販モデルへの移行でLTV(顧客生涯価値)が2.8倍に向上 |
| お客様の声 | 「小ロットから始められたことで、市場テストができリスクを最小化できました」 |
この事例から学べること
健康食品OEMにおいて、初回は小ロットでのテスト販売が成功のカギです。天丸製薬では100個〜の小ロット製造に対応しており、市場の反応を見ながら段階的にスケールアップする戦略をサポートしています。
機能性表示食品やサプリメントの新規参入では、製品コンセプトの検証と市場テストが特に重要です。無駄な在庫リスクを抑えながら、確実なビジネス成長を実現するパートナーとして、天丸製薬をご活用ください。