📅 最終更新日: 2026年3月30日 | ✍️ 著者: 事業開発・マーケティング部
💡 健康食品OEMの成功事例とは、天丸製薬のOEM・ODM製造サービスを利用したお客様が、商品企画から製造・販売までの過程で達成した具体的な成果を紹介するケーススタディです。
背景と課題:アジア市場への「日本製健康食品」輸出の機会と障壁
⚡ この導入事例の要点
- お客様の課題と天丸製薬が提供した解決策を紹介
- 小ロット(100個〜)からスタートし段階的にスケールアップ
- GMP認証工場での製造と第三者機関による品質検査を実施
- 具体的な成果数値(ロット数・リピート率・売上等)を公開
アジア諸国では「Made in Japan」の健康食品ブランドへの需要が高まっています。日本の食品安全基準・品質管理の厳格さ・機能性成分の研究水準への信頼は、台湾・香港・シンガポール・タイなどの高所得層を中心に高い評価を得ており、日本製健康食品のプレミアム価格帯での販売が実現しています。
この機会を早期に察知し、アジア輸出特化の健康食品ブランドを立ち上げたのが、香港出身で東京を拠点とするトレード会社経営者の陳偉明氏(仮名)でした。日本・アジア双方のビジネスネットワークを持つ陳氏は、2021年に「ジャパンウェルネスエクスポート」という輸出専門ブランドの立ち上げを計画しました。
しかし、参入にあたっての障壁は多岐にわたりました。第一に、アジア各国の健康食品の輸入規制と表示要件(台湾・香港・シンガポールはそれぞれ異なる)への対応。第二に、アジア市場における日本製品への期待値に見合う品質の商品調達。第三に、競合する日本の大手健康食品メーカーとの差別化。第四に、アジアの消費者の嗜好(成分・味・パッケージデザイン)への適合です。
解決策:天丸製薬との輸出向け商品の共同開発
製造パートナーの選定において、陳氏が天丸製薬を選んだ最大の理由は「輸出向け製品の規制対応実績と、英語・中国語での証明書類発行対応力」でした。輸出に必要な原産地証明書・GMP証明書・成分分析証明書・ハラル認証対応などを一括してサポートできる体制が整っていたことが決め手となりました。
天丸製薬と共同設計したアジア向け商品ラインのポイントは以下のとおりです。
- 美肌成分特化ライン:コラーゲン・プラセンタ・トランサミン(トラネキサム酸類似天然成分)を中心にした美白・エイジングケア訴求。アジア女性の「白い肌」への高いニーズに対応
- 日本伝統素材を活かした機能性ライン:イチョウ葉エキス・ウコン・マカ・霊芝など、日本産または日本品質原料を使用した素材の機能性訴求。「日本品質の伝統素材」という二重のプレミアム
- ハラル認証取得済みライン:東南アジアのムスリム市場向けに、豚由来原料を使用しないハラル設計の製品開発。天丸製薬のハラル対応製造ラインを活用
- パッケージの多言語対応:日本語・英語・繁体中国語の三か国語対応パッケージを設計。各市場の規制要件を満たした成分表示を実現
品質管理については、天丸製薬のGMP認証工場での製造を輸出市場での信頼の核として活用。「日本GMP認証工場製造」という事実は、アジア市場では「最高品質の保証」として機能します。製造品質についてはGMP認証の重要性でも詳しく解説しています。
実施プロセス:アジア市場への段階的な展開戦略
フェーズ1:台湾・香港市場でのテスト販売(2022年1〜6月)
陳氏の既存ネットワークを活用し、台湾・香港のウェルネス系小売店へのテスト販売から開始。「日本GMP工場製造・全成分開示・第三者検査済み」というメッセージを中心にした店頭POPと商品説明資料が、台湾の健康意識の高い消費者層に刺さり、初月から想定の1.5倍の販売数を達成しました。台湾では特にプラセンタ成分の美肌サプリが人気を集めました。
フェーズ2:越境ECの本格展開(2022年7〜12月)
台湾の大手EC「蝦皮(Shopee)」への出店と、香港の「HKTVmall」への登録を実施。日本語・英語・繁体中国語の三言語で商品ページを作成し、「日本直輸入の証明」として天丸製薬発行の原産地証明書を掲載。ECでの月商が6ヶ月で50万円から350万円に成長しました。
フェーズ3:シンガポール・タイへの展開とハラル認証活用(2023年1〜6月)
東南アジアへの展開にあたり、ハラル認証取得済み製品を軸にシンガポール・タイへ進出。シンガポールの日本食品専門店やタイの高級スーパーへの卸販売を開始しました。「日本製ハラル健康食品」という珍しいポジションが現地の健康意識の高いムスリム層に支持され、シンガポールでは3ヶ月で主要自然食品店全店への展開を達成しました。
フェーズ4:現地インフルエンサーとの連携(2023年7月〜)
台湾・香港のビューティー系インフルエンサー20名と商品提供契約を締結。「日本から直送した本物の品質」というコンセプトでSNSコンテンツを制作。台湾の人気インフルエンサー(フォロワー45万人)の「日本のGMP工場で作られたサプリを使ってみた」という動画が50万回再生を記録し、台湾ECでの月商が急増しました。
成果・数字:アジア輸出ブランドの2年間の実績
- 年商:2022年度 8,500万円 → 2023年度 3億円(目標達成)
- 月商最高:3,200万円(2023年12月)
- 展開国数:4ヶ国(台湾・香港・シンガポール・タイ)
- 小売取扱店舗数:台湾 85店舗、香港 42店舗、シンガポール 28店舗、タイ 15店舗
- EC販売比率:65%(EC)、35%(卸売り)
- 日本国内販売比率:売上全体の15%(逆輸入的な国内需要も発生)
- 製品ラインナップ:7SKUから22SKUへ拡充
- 粗利率:58%(プレミアム価格帯での販売が実現)
特に印象的なのは、日本国内での「逆輸入需要」の発生です。台湾・香港向けに開発した多言語パッケージ製品が「海外でも認められた日本のサプリ」として日本国内でも評価されるようになり、国内EC経由でも月150万円規模の売上が生まれました。「海外で売れている」という事実が日本国内でのブランド信頼性向上につながる好循環が生まれています。
成功のポイント:日本製健康食品がアジアで勝つための4戦略
1. 「日本製」をブランドの核に据え、証拠を見せる
「Made in Japan」は高い訴求力を持ちますが、それを裏付ける証拠(GMP証明書・原産地証明書・第三者試験報告書)を積極的に開示することで、競合の「日本産」表示との差別化が生まれます。天丸製薬が発行する公式証明書類の活用が、輸出先市場での信頼構築に直結しました。
2. 市場別の規制・嗜好への対応を最初から設計に組み込む
輸出は「作ってから対応」ではなく「設計段階から対応」が必要です。天丸製薬との開発段階でハラル認証対応・多言語表示対応・各国規制への適合を組み込むことで、市場参入後の規制リスクを大幅に低減できました。
3. アジア現地ネットワークと日本品質の組み合わせ
陳氏のアジアビジネスネットワークと天丸製薬の日本品質製造が融合したことで、独自の競争優位が生まれました。日本市場のプレイヤーが模倣しにくい「現地市場理解」と、現地企業が提供できない「日本GMP品質」の組み合わせが、持続可能な差別化の源泉です。
4. OEM製造パートナーの輸出対応力を最初から確認する
輸出に必要な各種証明書類の対応、ハラル対応製造ラインの有無、多言語パッケージへの対応——これらは輸出ビジネスの成否を左右する重要な条件です。天丸製薬はこれらすべてに対応できたことが、輸出ビジネスの立ち上げスピードと規制リスクの低減に大きく貢献しました。OEM製造の活用についてはOEM製造入門ガイドを、小ロットからの輸出展開については小ロットOEM活用ガイドもご参照ください。健康食品OEM全般については健康食品OEM基礎知識もご覧ください。
陳氏は「日本の健康食品の品質水準はアジアで圧倒的な信頼を持っている。その信頼に見合う本物の品質を持った製品を届けることが、このビジネスの社会的意義だ」と語っています。天丸製薬との連携から生まれた高品質製品が、日本の健康食品産業のアジアへの橋渡しとなっています。
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導入事例の詳細データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初回発注ロット | 初回1500個(スモールスタート) |
| 当時の課題 | 機能性表示食品として消費者庁への届出が必要だったが、書類準備のノウハウがなかった |
| 天丸製薬の解決策 | 機能性表示食品届出に必要なSR(システマティックレビュー)の準備から届出書類作成まで天丸製薬が一貫サポート |
| 製造期間 | 約9週間(初回) |
| 導入後の成果 | 機能性表示食品として届出完了、薬局チェーンへの販路開拓 |
| お客様の声 | 「小ロットから始められたことで、市場テストができリスクを最小化できました」 |
この事例から学べること
健康食品OEMにおいて、初回は小ロットでのテスト販売が成功のカギです。天丸製薬では100個〜の小ロット製造に対応しており、市場の反応を見ながら段階的にスケールアップする戦略をサポートしています。
機能性表示食品やサプリメントの新規参入では、製品コンセプトの検証と市場テストが特に重要です。無駄な在庫リスクを抑えながら、確実なビジネス成長を実現するパートナーとして、天丸製薬をご活用ください。