最終更新: 2026年9月8日 | 監修: 天丸製薬 事業開発・マーケティング部
買うのは保護者、飲むのは受験生──この二重構造が、受験生向けサプリの設計を難しくします。強い訴求は保護者を不安にさせ、穏やかすぎれば手に取ってもらえない。あるD2Cブランドは、この綱引きを「安心の可視化」で解きました。本記事では、立ち上げプロセスを実際の数値とともに紹介します。
💡 受験生向け集中サポートサプリD2Cの事例とは、受験期の生活を支える栄養補助を目的に、D2Cで展開されたサプリの成功事例です。購入者(保護者)と摂取者(受験生)が異なる二重構造を前提に、カフェインを含まない穏やかな処方設計と、分析結果や原材料の開示による安心の可視化を優先した点が特徴です。
⚡ この記事のポイント
- 購入者は保護者、摂取者は受験生という二重構造が前提
- カフェインを含まない穏やかな設計を選択
- 分析結果・原材料の開示で「安心」を可視化
- 初回1,200個、受験シーズン前の秋に集中投下
- 保護者向けの説明ページが購入の決め手になった
背景|買う人と飲む人が違う
このブランドの創業者は、学習塾の運営に関わってきた経験を持ちます。受験期の家庭で共通して見られたのが、食事が不規則になり、夜型の生活が続く状況でした。
市場を見ると、集中や覚醒を前面に出した製品が目立ちました。しかし保護者にヒアリングすると、返ってくる反応は逆でした。「効きそうなものほど不安」。強い訴求は、購入者である保護者にとってむしろ購入のブレーキになっていました。
開発プロセス|引き算の処方設計
設計方針は明確でした。カフェインをはじめとする刺激性の高い成分を使わないこと。過度な高含量にしないこと。この2点を先に決め、そのうえで不足しがちな基礎栄養を中心に処方を組みました。
訴求も引き算です。「集中力が上がる」といった表現は使わず、生活が不規則になりがちな時期の栄養補助という位置づけに徹しています。
剤形は小粒の錠剤としました。勉強机に置いても圧迫感がなく、水なしでも飲み込みやすいサイズを優先しています。
立ち上げ時の詳細データ
💬 未成年向け製品を含むOEMのご相談は無料相談フォームから。健康食品OEM・ODM総合ガイドもご参照ください。
初回ロットは1,200個。受験シーズン前の秋に投下しました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 1,200個 | 秋に集中投下 |
| 剤形 | 小粒錠剤 | 机上での圧迫感を回避 |
| 処方方針 | カフェイン不使用・穏やかな設計 | 刺激性成分を排除 |
| 情報開示 | 原材料・分析結果を公開 | 保護者の不安に対応 |
| リードタイム | 初回相談から約5ヶ月 | 表示確認を含む |
安心の可視化が効いた理由
このブランドが最も投資したのは、成分ではなく情報開示でした。原材料の産地、分析結果、製造工場の品質管理体制。これらを保護者向けの説明ページにまとめ、購入前に確認できるようにしています。
対象に未成年が含まれる以上、安全性への説明責任は通常の健康食品より重くなります。同時にこれは差別化にもなりました。競合が訴求の強さで競う中、開示の量で信頼を積み上げる構図です。
結果として、保護者向け説明ページの閲覧が購入の決め手になったという声が多く寄せられ、リピートにつながっています。
この事例から学べること
1. 購入者と摂取者が違うなら、訴求は購入者に向ける:受験生本人ではなく保護者の判断基準に合わせた設計が有効でした。
2. 未成年が対象なら引き算が正解:刺激性成分を避け、高含量を避ける設計は、安全性と訴求の両面で合理的です。
3. 開示は差別化になる:訴求で競わず、情報量で信頼を作る戦略が成立します。
天丸製薬では、未成年を対象に含む製品について、安全性に配慮した処方設計と情報開示のサポートを提供しています。
本事例の主要数値まとめ
| 指標 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 1,200個 | 秋に集中投下 |
| 処方方針 | カフェイン不使用 | 刺激性成分を排除 |
| 情報開示 | 原材料・分析結果を公開 | 保護者向け説明ページ |
| 立ち上げ期間 | 約5ヶ月 | 表示確認含む |
| 購入の決め手 | 保護者向け説明ページ | リピートにも寄与 |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. 受験生向けサプリの購買判断者は誰ですか?
A. 多くの場合は保護者です。この事例でも購入者は保護者、摂取者は受験生という二重構造を前提に設計しました。保護者へのヒアリングでは「効きそうなものほど不安」という反応が返っており、強い訴求はむしろ購入のブレーキになっていました。
Q. 未成年向けにカフェインは使えますか?
A. 法令上の一律禁止ではありませんが、この事例ではカフェインをはじめ刺激性の高い成分を使わない方針を先に決めました。対象に未成年が含まれる場合、高含量・強訴求は安全性の面でも訴求の面でも逆効果になりやすく、引き算の設計が合理的です。
Q. 訴求を抑えると何で差別化できますか?
A. 情報開示です。この事例では原材料の産地・分析結果・製造工場の品質管理体制を保護者向け説明ページにまとめ、購入前に確認できるようにしました。競合が訴求の強さで競うなかで、開示の量で信頼を積み上げる構図となり、これが購入の決め手として機能しています。
D2Cブランドの立ち上げをご検討の方へ
未成年を対象に含む製品では、安全性に配慮した処方設計と情報開示の設計が要になります。処方から表示・開示情報の整備までサポートします。
- ✅ 未成年を対象に含む製品の受託実績
- ✅ 刺激性成分を避けた穏やかな処方設計
- ✅ 分析結果・原材料の開示設計をサポート
- ✅ 初回小ロット100個から、強引な営業なし



