最終更新: 2026年9月2日 | 監修: 天丸製薬 事業開発・マーケティング部
「ちゃんと作れない日がある」を責めない──共働き世帯をターゲットにしたD2Cブランドが、時短栄養サプリを立ち上げました。健康意識が低いわけではなく、時間がないだけ。その前提に立った商品設計とコミュニケーションが、既存の健康食品ブランドとの差別化になりました。本記事では、立ち上げプロセスを実際の数値とともに紹介します。
💡 共働き世帯向け時短栄養D2Cの事例とは、共働きで自炊時間を確保しにくい世帯を対象に、不足しがちな栄養の補完を目的としたサプリをD2Cで展開した成功事例です。「健康意識が低い層」ではなく「時間がない層」として顧客を定義し直し、罪悪感を刺激しないコミュニケーション設計と、家族分をまとめて届ける定期便設計を採用した点が特徴です。
⚡ この記事のポイント
- 共働き世帯の「時間がない」を前提に商品とコミュニケーションを設計
- 罪悪感訴求を避け、生活の現実を肯定するトーンを採用
- 大人2人分をまとめた定期便で1配送あたりの単価を確保
- 初回1,500個からスタート、個包装で持ち運びに対応
- 定期継続率が既存想定を上回る水準で推移
背景|ターゲットの再定義
このブランドの創業者は、共働きで小学生の子どもを育てる当事者でした。平日の夕食が惣菜や冷凍食品になる日が続き、そのたびに感じる後ろめたさが出発点です。
市場を調べると、健康食品の多くは「健康意識の高い層」に向けて作られていました。しかし自分たちのような層は、意識が低いのではなく時間がないだけです。この差が商品設計とコミュニケーションを分けると考えました。
開発プロセス|生活動線からの逆算
設計の出発点は、成分ではなく生活動線でした。朝はバタバタしていて水を用意する余裕もない。夜は疲れて忘れる。この条件下で続くものは何かを起点に検討しています。
結果として、水なしで摂れるチュアブルタイプと、持ち歩ける個包装を採用しました。成分は不足しがちな基礎栄養を中心に据え、話題性のある成分は敢えて主役にしていません。
パッケージも見直しました。健康食品らしい「効きそうな」意匠ではなく、キッチンや食卓に置いても違和感のないデザインにしています。
立ち上げ時の詳細データ
💬 D2Cブランドの立ち上げ相談は無料相談フォームから。健康食品OEM・ODM総合ガイドもご参照ください。
初回ロットは1,500個。定期便を前提とした設計でスタートしました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 1,500個 | 定期便前提 |
| 剤形 | チュアブル(個包装) | 水なしで摂取可能 |
| 定期設計 | 大人2人分をまとめて配送 | 1配送あたりの単価を確保 |
| 成分方針 | 不足しがちな基礎栄養中心 | 話題成分は主役にしない |
| リードタイム | 初回相談から約4ヶ月 | 風味調整に2回試作 |
罪悪感を刺激しない設計の強み
健康食品の広告は「このままで大丈夫ですか」という不安訴求に傾きがちです。しかしこのブランドは、生活の現実を肯定するトーンを一貫させました。
「作れない日があっていい」というメッセージは、ターゲットにとって自分ごとになりやすく、SNSでも共感ベースで広がりました。結果として、定期継続率が当初想定を上回る水準で推移しています。
2人分をまとめた定期設計も効いています。世帯単位で購入されるため、1配送あたりの単価が確保でき、個包装のコスト増を吸収できました。
この事例から学べること
1. 顧客定義の言い換えが差別化になる:「意識が低い層」を「時間がない層」と定義し直したことで、打ち手が全て変わりました。
2. 生活動線から剤形を決める:成分から入ると錠剤に落ち着きがちです。いつ・どこで飲むかから逆算すると剤形の答えが変わります。
3. 世帯単位の定期設計:個人単位の定期便より、世帯単位のほうが単価と継続率の両方で有利になるケースがあります。
天丸製薬では、ターゲットの生活動線から剤形・処方を逆算する初期設計の段階からご相談を受けています。
本事例の主要数値まとめ
| 指標 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 初回ロット | 1,500個 | 定期便前提 |
| 剤形 | チュアブル(個包装) | 水なしで摂取可能 |
| 定期単位 | 大人2人分/配送 | 世帯単位で設計 |
| 立ち上げ期間 | 約4ヶ月 | 試作2回 |
| 定期継続率 | 当初想定を上回る水準 | 世帯単位設計が寄与 |
関連ページ: 健康食品OEM・ODM総合ガイド / OEM商品カタログ / 品質管理体制
よくある質問
Q. 共働き世帯向けのサプリはどう設計すればよいですか?
A. この事例では成分ではなく生活動線を設計の出発点にしました。朝は水を用意する余裕がなく、夜は疲れて忘れる。この条件下で続くものを起点に検討した結果、水なしで摂れるチュアブルタイプと持ち歩ける個包装を採用しています。成分から入ると錠剤に落ち着きがちです。
Q. 定期便は1人分と世帯分のどちらが有利ですか?
A. ターゲット次第ですが、この事例では大人2人分をまとめた世帯単位の定期設計を採用し、1配送あたりの単価を確保して個包装のコスト増を吸収しました。世帯単位で購入されるため継続率の面でも有利に働き、定期継続率は当初想定を上回る水準で推移しています。
Q. 健康食品の広告で不安を煽らない訴求は可能ですか?
A. 可能であり、ターゲットによってはその方が有効です。この事例では「作れない日があっていい」と生活の現実を肯定するトーンを一貫させ、共感ベースで広がりました。なお不安を過度に煽る表現は景品表示法・健康増進法の観点でもリスクがあるため、天丸製薬では訴求文の事前レビューを提供しています。
D2Cブランドの立ち上げをご検討の方へ
ターゲットの生活動線から剤形・処方・パッケージを逆算する初期設計からサポートします。小ロットでのテスト販売にも対応しています。
- ✅ D2Cブランドの立ち上げ支援実績多数
- ✅ 生活動線から逆算した剤形提案
- ✅ 個包装・チュアブルなど携帯性に配慮した設計
- ✅ 初回小ロット100個から、強引な営業なし



