📅 最終更新日: 2026年2月6日 | ✍️ 著者: 事業開発・マーケティング部
💡 健康食品OEMの成功事例とは、天丸製薬のOEM・ODM製造サービスを利用したお客様が、商品企画から製造・販売までの過程で達成した具体的な成果を紹介するケーススタディです。
背景と課題:小売チェーンへの参入という高いハードル
⚡ この導入事例の要点
- お客様の課題と天丸製薬が提供した解決策を紹介
- 小ロット(100個〜)からスタートし段階的にスケールアップ
- GMP認証工場での製造と第三者機関による品質検査を実施
- 具体的な成果数値(ロット数・リピート率・売上等)を公開
コンビニエンスストアやドラッグストアのプライベートブランド(PB)製品や棚陳列商品として自社製品を採用してもらうことは、健康食品メーカーにとって大きなビジネスチャンスです。大手チェーンへの採用が決まれば、一度に数千〜数万個の安定的な受注が見込めます。しかし、大手小売チェーンが健康食品の仕入れ先に求めるハードルは極めて高いものでした。
大阪を拠点にD2C健康食品の製造受託・ブランド運営を手がけるウェルネスフード社(仮名、代表:松田昇氏)は、創業4年でEC売上月商800万円を達成していましたが、さらなる成長のために小売チェーン向けB2Bビジネスへの参入を計画しました。大手ドラッグストアチェーンのバイヤーとの商談では、「品質管理体制」「安定供給能力」「競合との差別化」という三つの要件を厳しく問われました。
具体的なハードルとして直面したのは以下の点です。①GMP認証だけでなく、小売チェーン独自の品質監査への対応。②1ロット1万個以上という大量製造への対応力。③競合の既存棚商品との明確な差別化(価格・成分・パッケージ)。④製品ライアビリティ保険の加入と製品回収体制の整備。⑤小売チェーンとのリベート・返品条件交渉への対応、でした。
解決策:天丸製薬との大量製造体制の構築と品質基準への対応
EC向けの製造委託先とは別に、小売チェーン向け大量製造に対応できるパートナーとして天丸製薬との取引を開始したウェルネスフード社。天丸製薬を選んだ理由は以下のとおりです。
- 大量製造対応力:月産10万個以上の製造キャパシティと、複数ラインでの同時製造が可能
- 小売チェーン品質監査の実績:大手ドラッグストアチェーンの工場監査に複数回合格した実績があり、監査対応のノウハウを持つ
- トレーサビリティ管理システム:原料ロットから最終製品ロットまでのトレーサビリティを記録・証明できるシステムが整備されている
- 製品回収対応プロトコル:万が一の製品回収が必要な場合の対応手順が整備されており、小売チェーンが求めるリスク管理基準を満たす
天丸製薬との連携で、大手ドラッグストアチェーン向けの初回商談に必要な品質証明書類(GMP証明書・ISO認証・第三者成分検査報告書・工場監査報告書)を一式揃えることができました。品質管理の詳細についてはGMP認証ガイドをご参照ください。
実施プロセス:小売チェーンへの採用獲得の段階的プロセス
ステップ1:ドラッグストア向け商品の企画・差別化設計(2022年1〜4月)
ドラッグストアの棚で競合商品と並んだときの差別化を設計するため、主要競合商品20SKUの成分・価格・パッケージを徹底分析。分析結果から、「マルチビタミン」「ビタミンD」「鉄分サプリ」という三カテゴリで、競合が十分に対応していない「高含有量・成分開示重視・シニア向けデザイン」というポジションを特定しました。天丸製薬との共同で、各カテゴリの差別化処方を設計しました。
ステップ2:バイヤー商談のための品質資料整備(2022年5〜7月)
大手ドラッグストアチェーン2社(マツキヨ系・ウエルシア系)のバイヤー商談に向け、天丸製薬と共同で品質資料一式を整備。工場GMP認証証明書・成分規格書・製造記録管理手順書・トレーサビリティフロー図・第三者検査機関の証明書——これらを「品質保証パッケージ」として1冊にまとめ、バイヤーへの信頼訴求ツールとして活用しました。
ステップ3:工場監査の受け入れと条件クリア(2022年8〜10月)
大手ドラッグストアチェーンAが実施する工場監査(バイヤーと品質管理担当者が製造工場を訪問して審査)を天丸製薬の工場で受け入れ。天丸製薬のGMP認証工場は監査項目のほぼ全項目でA評価を取得し、「承認工場」としての登録が完了。この登録が、商品採用決定の実質的な決め手となりました。
ステップ4:初回採用と大量製造の安定実施(2023年1〜6月)
2023年1月、ドラッグストアチェーンA(全国850店舗)に「シニアマルチビタミン」が初採用。初回発注は8,000個(850店舗×初期在庫)。その後の補充サイクルで月次発注が安定し、発注から6ヶ月後には月15,000個の安定受注が実現しました。製造は天丸製薬で1ロット1万個単位で実施。品質ロス率0.2%以下という高い安定製造を維持しました。
成果・数字:小売チェーン参入1年間の実績
- 採用小売チェーン数:ドラッグストア2チェーン(計1,850店舗)、コンビニ1チェーン(試験導入500店舗)
- 月次B2B受注数:2023年12月時点 月28,000個
- 月次B2B売上:2023年12月時点 月1,200万円
- EC+B2B合計月商:2,000万円(EC800万円+B2B1,200万円)
- 採用SKU数:3カテゴリ・6商品
- 棚占有率向上:主要ドラッグストアのビタミン棚で5%→12%のシェア獲得
- B2B取引による製造コスト削減:大ロット製造により原価率が28%→21%に改善
- 工場監査通過率:100%(3チェーン全て一発合格)
小売チェーンへの参入成功は、EC事業にも予期しない好循環をもたらしました。「全国のドラッグストアで販売している」という事実がブランド信頼性を高め、EC経由の新規訪問者の購入転換率が28%→41%に向上しました。リアル店舗とECの相互強化効果が明確に現れています。
成功のポイント:小売チェーンへの採用を勝ち取るための4原則
1. 「製造品質」がB2B交渉の最大の武器
大手小売バイヤーが最も重視するのは「安定した品質で大量供給できるか」です。天丸製薬のGMP認証・工場監査対応実績・トレーサビリティ管理体制は、この要件を最も説得力ある形で証明しました。製造品質への先行投資が、B2B商談での最強の差別化カードとなりました。
2. 競合分析に基づく棚での「必要性」の証明
バイヤーへの提案において「なぜ既存商品ではなくこの商品が棚に必要か」を定量的に示すことが重要です。競合商品の成分・価格・訴求ポイントを分析し、「このセグメントは未開拓で、この顧客層のニーズが満たされていない」という論理的な棚提案が採用決定を後押ししました。
3. EC実績がB2B参入の信頼担保になる
「月商800万円のEC実績がある」という事実は、「市場での需要が実証された商品」として小売バイヤーへの説得力を持ちます。EC販売の成功事例についてはEC成功事例もご参照ください。小売参入前にEC基盤を作ることは戦略的に有効です。
4. 大量製造対応力をOEMパートナーに依存する賢さ
自社で大量製造設備を持たず、天丸製薬の製造キャパシティに依拠する戦略は、固定費を抑えながら大ロット製造の恩恵を受けられます。OEMの活用方法についてはOEM製造ガイドを、健康食品OEM全般については健康食品OEM基礎知識をご覧ください。
ウェルネスフード社は2024年以降、コンビニへの本格展開とドラッグストアでの採用SKU拡大を計画しています。天丸製薬との安定した製造パートナーシップを基盤に、リアル小売チャネルでの存在感を高めていく戦略が続きます。
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導入事例の詳細データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初回発注ロット | 初回300個(スモールスタート) |
| 当時の課題 | 初めてのOEM製造で何から始めればよいか分からず、品質面の不安もあった |
| 天丸製薬の解決策 | 企画段階から処方提案・ラベルデザインの選定まで天丸製薬が一貫サポート。GMP認証工場で製造品質を確保 |
| 製造期間 | 約5週間(初回) |
| 導入後の成果 | 初年度でECサイトの月次売上が前年比180%を達成 |
| お客様の声 | 「小ロットから始められたことで、市場テストができリスクを最小化できました」 |
この事例から学べること
健康食品OEMにおいて、初回は小ロットでのテスト販売が成功のカギです。天丸製薬では100個〜の小ロット製造に対応しており、市場の反応を見ながら段階的にスケールアップする戦略をサポートしています。
機能性表示食品やサプリメントの新規参入では、製品コンセプトの検証と市場テストが特に重要です。無駄な在庫リスクを抑えながら、確実なビジネス成長を実現するパートナーとして、天丸製薬をご活用ください。