📅 最終更新日: 2026年1月23日 | ✍️ 著者: 製造技術グループ
健康食品の新商品開発には、市場調査・処方設計・規制確認・パッケージデザインなど多くのステップがあります。この記事では、天丸製薬の製造技術グループが商品開発プロセスを実務目線で解説します。
💡 健康食品の商品開発とは、市場調査・コンセプト設計・処方設計・サンプル試作・品質検査・パッケージデザイン・法規制確認を経て、新しい健康食品を市場に投入するまでの一連のプロセスです。
成分表示が正しくないと販売できない
⚡ この記事の要点(商品開発の流れ)
- 健康食品の商品開発は企画→処方→サンプル→本生産→納品の5ステップ
- 天丸製薬では企画段階から無料で処方提案・コスト試算を提供
- サンプル完成まで2〜4週間、本生産は4〜8週間が目安
- 機能性表示食品の届出サポートまでワンストップ対応
健康食品の販売において、成分表示・栄養成分表示の正確性は法的義務です。食品表示法・食品表示基準に違反した表示は、回収・販売停止・行政指導の対象となります。OEMで製品を製造する場合も、最終的な表示内容の責任は販売者(クライアント)が負います。
原材料名の表示ルール
表示の基本原則
原材料名は重量の多い順に記載します。食品添加物は原材料とスラッシュ(/)または改行で区切って表示します。
例:「ビタミンC、コラーゲンペプチド(豚由来)、ヒアルロン酸Na、澱粉/ゼラチン、ステアリン酸Ca、二酸化ケイ素」
表示名称の規則
- 食品添加物は「物質名」で表示(簡略名・類別名も認められているものがある)
- キャリーオーバーの食品添加物は表示省略が可能な場合がある
- 動物由来原料は由来動物を括弧書きで明記(コラーゲンペプチド(豚由来)など)
アレルゲン表示の義務
特定原材料8品目(表示義務)
えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)の8品目は、含有する場合の表示が義務付けられています。これらを含む原料を使用した場合は必ず表示が必要です。
特定原材料に準ずるもの20品目(表示推奨)
アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチンの20品目は表示が推奨されています。
栄養成分表示の作り方
必須5項目
以下5項目は一般用加工食品に表示義務があります(2020年4月〜)。
| 項目 | 単位 | 表示例(1粒あたり) |
|---|---|---|
| エネルギー | kcal | 3kcal |
| たんぱく質 | g | 0.1g |
| 脂質 | g | 0.05g |
| 炭水化物 | g | 0.5g |
| 食塩相当量 | g | 0.01g |
サプリメントは「1日摂取目安量あたり」で表示するのが一般的です。
栄養成分値の取得方法
栄養成分値は以下のいずれかで算出します。
- 分析値:第三者機関(公的試験機関・民間分析機関)での実測値(最も信頼性が高い)
- 計算値:原材料メーカーから入手した成分値を配合量で計算した値
- データベース活用:「日本食品標準成分表」の値を参照した計算値
機能性表示食品の場合は、機能性関与成分について分析値の取得が必須です。
表示値の許容差
栄養成分表示値は実測値と完全一致する必要はなく、食品表示基準で定める許容差の範囲内であれば適法です。例えばエネルギーは±20%の誤差が許容されています。ただし故意に実態と乖離した値を表示することは不正となります。
任意表示と強調表示
任意で表示できる成分
ビタミン類・ミネラル類・食物繊維・n-3系脂肪酸などは任意表示として追加できます。ただし機能性や効果を示唆する表現は規制されます。
強調表示のルール
「ビタミンC含有」「カルシウム補給に」などの強調表示には、栄養素等表示基準値に対する含有量基準(15%RV以上など)を満たす必要があります。
OEMメーカーとの役割分担
実務では、栄養成分分析・原材料名リストの作成はOEMメーカーが担当し、最終的な表示内容の確認・責任は販売者が負うケースが多いです。天丸製薬では、食品表示に精通したスタッフが表示内容のチェックをサポートします。
まとめ
成分表示・栄養成分表示は健康食品販売の基盤です。法的義務を確実に果たしながら、消費者が商品を正しく理解できる表示を目指しましょう。不明な点は専門家(食品表示アドバイザー・弁護士・OEMメーカー)に確認することを強くお勧めします。